こんにちは。
店舗を持たない飲食店経営の「ゴーストレストラン」が話題となっていますね。
ウィズコロナによる生活様式の変化からデリバリー需要が高まる昨今、「ゴーストレストラン」は新たな起業スタイルとして注目されているんです。
ただ、店舗の代わりに自宅を使用しても良いのか、始め方が分からず開業を迷っている方も多いのではないでしょうか。
また、開業するからには儲かるのかについても気になりますよね。
この記事では、
- ゴーストレストランは儲かる?
- 自宅で開業は可能?
- ゴーストレストランの始め方や運営方法
などについてご紹介していきます。
「ゴーストレストラン」について興味のある方や詳しく知りたい方は是非参考にしてみて下さい。
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ゴーストレストランとは?儲かるの?
ゴーストレストランのビジネス形態は、2014年に登場したデリバリー代行サービスUber Eatsの影響もあり、アメリカではかなり普及してきています。
調理できる設備が整っていれば起業することができるので、設備のシェア化も積極的に行われているんですよ。
それではゴーストレストランについてもう少し詳しくご紹介していきます!
ゴーストレストランって何?
ゴーストレストランは、デリバリー専門の飲食店スタイルで「店舗を持たない」というのが一番の特徴です。
調理するスペースであれば、シェアキッチンや間借り店舗など多彩な調理環境で運営することが可能。
客席は無いので、デリバリーサービスを使って料理を配達しお客に提供します。
ゴーストレストランのメリット
ゴーストレストランのメリットがこちら
- 接客しなくて良いので人件費が節約できる
- デリバリーサービスで会計するので手間が省ける
- 専用の配達員を雇用しなくて良い
- 初期投資のコスパが良い
ゴーストレストランの初期投資は、主に厨房になり客席や店舗にかかるコストが必要ありません。
自分の店舗を持つために必要な初期投資は、安くても500万円から、場合によっては1,000万円以上になることもあります。
ゴーストレストランなら厨房の準備、もしくはレンタルキッチンに掛かる費用が主になるのでだいたい100万円~と言われています。
そのため、新たな店舗をかまえるより低コストで起業することが可能になるんですね。
さらに、人件費はデリバリーサービスに支払う費用が主になり、接客や会計の人件費も不要になるので経営コストも節約できます。
また、メニューの切り替えも自由に行えるところも無店舗型レストランの強みですね。
こうしてみると、メリットばかりのように見えますがデメリットもありますよ。
ゴーストレストランのデメリット
ゴーストレストランのデメリットがこちら
- 自分で宣伝する必要があり認知してもらいにくい
- 宴会並みの大きな注文が入りにくい
ゴーストレストランのデメリットは、ずばり多くの人に認知してもらいにくいという点です。
宣伝は自分で行わないといけないのですが、今はSNSを使って広めるという手もありますね。
店舗型のように大人数の予約を入れるということが難しく、どかんと大きな利益のチャンスが少ないこともデメリットの一つです。
パーティー用の注文メニューを取り入れるなどの工夫も必要となりますね。
それでは次に、ゴーストレストランは本当に儲かるのかについて見ていきましょう。
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ゴーストレストランは儲かるの?
ゴーストレストラン自体の初期投資は低コストで済む事は分かりましたね。
ただ、起業する上で実際に儲かるのか気になっている方も多いと思います。
先ほど店舗型に比べて人件費はかからないと説明しましたが、Uber Eatsなどのデリバリーサービスやアプリの手数料などの費用はかかります。
そのため、料理の提供数によっては利益率が思ったより高くならないことも!
ただ、料理の質と値段を上げ客単価を上げていくことで、少ない注文でも利益が出てくる可能性もありますよ。
こだわりの料理をアップしたSNSをフル活用したり、料理に低カロリーや高級素材などの付加価値を付けると集客に繋がるでしょう。
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ゴーストレストラン自宅で開業は可能?
ゴーストレストランを開業するためには、調理スペースをレンタルすることが必要です。
でも、調理するだけなら自宅のキッチンでもできるのでは?と思う方も多いはず!
自宅キッチンなら調理スペースをレンタルする費用も抑えることができますよね。
ゴーストレストランをを自宅で開業することは可能なのでしょうか。
答えはずばり、可能です!
ただ、自宅で開業するには
を得ることが必要ですよ。
自宅キッチンで飲食店営業許可が得られるポイントがこちら
- 建物の構造・面積 ▶ 目的に応じた広さ
- 床 ▶ 水洗いできる素材
- 壁 ▶ 床から1mの高さまではタイル張りやコンクリートなどの素材
- 窓 ▶ 虫の侵入を防ぐため網戸の設置
- 換気扇 ▶ 匂いがこもらないような換気システムの有無
- 照明 ▶ 作業に適した照明
- 手洗い設備 ▶ 手洗い専用設備がある(住居用とは別)
- 器具の洗浄設備 ▶ 2槽式シンクの設置
- 冷蔵・冷凍設備 ▶ 食材に合った最適な温度で保存できる冷蔵・冷凍設備がある
- ゴミ箱 ▶ 店舗用のゴミ箱の有無
- 保管庫 ▶ 調理器具や食材を保管できる扉のついた棚
自宅でゴーストレストランを開くには、かなり設備の条件が要求されますね。
食中毒を防止するためにも、店舗として清潔な環境かどうかが営業許可の下りるポイントとなりそうです。
一般的な住居のキッチンであれば少し改装が必要な場合もありますよ。
ただ、レンタルキッチンを借り続けることを考えると、一時的にコストはかかりますが長い目で見ると経費の節約につながることも事実。
しっかりとプランを立てて自分に合った方法で開業することが大切ですね。
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ゴーストレストランの始め方や運営方法
次に、実際にゴーストレストランを開業する方法をご紹介していきます。
最低限必要なものや開業するための手続きなどをを知っておくとスムーズにスタートできますね。
ゴーストレストラン開業の手順
ゴーストレストラン開業の流れがこちら
- 食品衛生責任者講習を受ける
- 調理スペースを決める(レンタルキッチンなど)
- 飲食店営業許可の申請をする
- Wi-Fi環境やタブレットの準備
- フードデリバリーサービスの登録をする
開業するための第一歩は、食品衛生責任者講習の受講です。
受講後の修了試験に合格すると営業許可の申請が可能になります。
※栄養士や調理師の資格を持っている方は講習は不要
講習会を受ける方法は各都道府県の食品衛生協会へ予約を行います。
17歳以上ならだれでも講習を受けることができますよ(高校生は不可)。
講習は1日で終了します。
キッチンスペースは、レンタルするか自宅を改装するかを決めましょう。
その後、飲食店営業許可の申請を行います。
飲食店営業許可は自分で保健所に足を運んでも行えますが、手続きが複雑なので行政書士に代行してもらうことも可能ですよ。
営業許可の申請と同時にWi-Fi環境やタブレットの準備を進めます。
タブレットは契約するフードデリバリーサービスによっては貸し出しを行っているところもありますよ。
最後にフードデリバリーサービスへの登録です。
大切な料理を運んでもらうデリバリーサービス会社はよく選んで決めましょう。
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おすすめのフードデリバリーサービス
フードデリバリーサービスの大手3つがこちら
- Uber Eats
- 出前館
- Wolt
順番にご紹介してきます。
各サービス会社に支払う費用がこちら
サービス会社 | 初期費用 | 手数料 |
---|---|---|
Uber Eats | 50,000円 | 売り上げの35% |
出前館 | 20,000円 (2021年6月現在0円!) |
|
Wolt(ウォルト) | 0円 | 詳細は不明 |
Uber Eats
Uber Eatsは、今や知らない人はいないほど有名なデリバリーサービスですね。
運営元はアメリカのUber社で、一般の配達員が自分の好きな時間に配達してくれるシステムです。
日本では34都道府県に拠点を置いており、知名度はNo.1と言っても良いでしょう。
初期費用は50,000円ですが、タブレットの貸し出しや写真撮影費用も含まれています。
出前館
引用 ツイッターより
出前館も知名度の高いデリバリーサービスの一つ。
全国で50,000店舗以上が利用している大手のサービス会社です。
出前館の魅力は、配達員に運転や接客の講習をしっかりとしているところですね。
質の高いデリバリーサービスが望めそうです。
初期費用は通常20,000円ですが、キャンペーン中で現在0円でスタートできますよ。(2021年6月現在)
Wolt(ウォルト)
引用 ツイッターより
Wolt(ウォルト)は、フィンランドなど欧州で人気の高いデリバリーサービス。
現在世界23か国100都市以上で利用されています。
日本では、2020年からスタートし現在東京を始め広島、札幌、仙台で運営されていますよ。
初期費用も現在0円で始められるようです。
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ゴーストレストランについて・まとめ
この記事では、
- ゴーストレストランは儲かる?
- 自宅で開業は可能?
- ゴーストレストランの始め方や運営方法
などについてご紹介してきました。
ゴーストレストランの開業は、接客や客席が不要なので初期費用が安く抑えられるところが一番の魅力です。
調理スペースさえ確保すれば、誰でも始めることができるビジネスとも言えますね。
開業するための手順は、食品衛生責任者講習を受講したり飲食店営業許可を申請するなど店舗型の飲食店とあまり変わりはありません。
店舗型との違いは、Wi-Fi環境やタブレットの準備、デリバリーサービスの登録などが必要となるところですね。
自宅での開業も可能ですが、場合によっては改装工事が必要で初期費用が高額になる可能性がありますよ。
自分に合ったプランをしっかり立ててから開業準備を進めていくことが大切です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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